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​​自己紹介

中川優一 Yuichi NAKAGAWA

1993年7月生まれ、大阪府出身。​

現在、東京大学大学院総合文化研究科博士前期課程在学中。

 

研究領域

1.反出生主義の検討

苦痛、とりわけ死の問題に注目しつつ、D・ベネターの反出生主義に内在する誕生否定+存在肯定の整合性について検討しています。人生における苦痛を根拠に新しく子どもを産むことを否定するベネターは、なぜ「人生は生まれるに値しないが、続けるには値しうる」と言うのでしょうか。なぜ、私たちは死なない方がよいのでしょうか。

 

2.誕生/出生概念の検討

ある存在者が生まれてくるという出来事には二面性があります。第一に「ある存在者が生まれてくること」であり、第二に「別の存在者がその存在者を産み落とすこと」です。私は前者を「出生」、後者を「生殖」と呼び分けることで倫理的問題をより明確にできると考えています。近年はとりわけ後者の問題に関心があり、中絶や性行為の倫理などを検討していく予定です。

3.人生の意味の構造モデルの検討

人生の意味は非常に難しい問いです。具体的な回答を与えることはほぼ不可能でしょう。しかし、少なくともMeaning in Lifeとof Lifeの区別を通して、両陣営が問題にしたい内容を明らかにすることはできます。その上で、欧米圏では問う価値がないとされたMeaning of Lifeについて、他者との関係から何か言えることがないかを検討しています。

 

©2019 by Yuichi Nakagawa

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